あの頃のこの季節
僕の住む街は大学が多いので、このところ、あちこち
に親と同伴で出歩いている、新入生とおぼしき姿を目
にします。期待と不安の入り交じった初々しい彼らの
表情……なんとも可愛いもんですね(^_^)若い子達を保
護者目線で見始めたらもう若くないな(笑)
ふと思い返すと、あの頃の自分は不安の塊でした(今
もその節が……)。大嫌いな家族と故郷を捨てるような
気持ちで県外の大学へ進学したのでした。僕の家族
は、「ちょっと人としてどうなの……?」という人ば
かりで本当に地獄の日々でした。脱出するために
取った手段が「進学」だったんですよね。僕も僕で、
半分親を騙したところがあります(笑)
進学して新天地に着いてからも色々大変でした。あれ
から12年が経ちました。この時期、幼さが残る顔で街
を心許なく歩いている若者を見ると、その背中に祈る
ような気持ちになっちゃいます。春うららに若い男を
潤んだ眼差しで見守るおっさん……相当危険ですよね
。