てくてくマッチョ ー30代ゲイの日々ー

30代ゲイが未来に向かって、てくてく歩く日々を綴ります。

ジムにて

僕の通っているジムは小さな個人経営で、狭くて
マシンも一昔前のベーシックな感じなのですが、
会員がめちゃくちゃ少ないので、ほぼ貸しきり状態
なんです(僕含めて3人くらいしかいないという、
ある意味不思議なジムです)。
しかも自宅から50メートルも離れていないので、
夜中にでもフラッと行ける感じなんです。カギも
オーナーから持たされているので、本当に自由で
ありがたい環境です。利用開始から7年位は
経っているのですが、こんな小さなジムでも出会い
と別れがいくつもありました(ゲイ関係ではありま
せん)
通い始めた頃にいた、ガチムチのかなりタイプだった(笑)兄さんは、今は看護士になられたらしく、忙しい
のか、もうジムには来なくなってしまいました。
レーニングの仕方をしっかりレクチャーして
くれたムキムキおじさんも、もう何年も会って
いません。大学で野球を頑張っていた爽やかな
青年も、大手企業に内定して数年前に去り……。
他の人達も、もう いつの間にかいなくなってしま
い、もう何年も会っていません。
若い頃は、去り行く人達の背中を見つめながら
いたずらに「変わらなきゃ」と、ただただ焦って
は空回り、転んだり塞いだりを繰り返していました。
今の僕には、もうそのような気持ちはありません。
諦めているワケじゃないですが、やはり歳をとった
んでしょう。
今の僕は、地に足を着けて凡人らしく一歩一歩
歩いていく……それだけです。
夜中、生き残りとなったジムでひとりボンヤリと
思ったのでした。